2017年10月2日月曜日

足利でラグビー観戦

 10/01、家を10:30頃に出て、春日部で11:06発東武伊勢崎線久喜行きに乗り、久喜で舘林行きに乗り換え、そこで再び伊勢崎行きに乗り換えて足利市駅に到着したのは12:11。外苑前に行くときに要する時間と同じようなもので、電車賃も足利に行く方が60円高いだけ。もっと遠い印象を持っていたので正直こんな近いのかと認識を改めた。車ではなく電車に乗ったのは、ラグビー観戦以外に特に回ろうとも思っていなかったこと、および、ただ何もせずに車を運転するよりは電車内で本を読んでいたかったことが理由。耳から音楽を流し、目では小説の文章を追いかけていた。
 Kick Offは14:00なので、駅を出てから渡良瀬川を渡って昼食を摂ろうとしていたが、店がない。シャッターが降りている店も多い。地方都市の衰退を少し感じながら足利総合運動公園に歩を進め、やっと(!)目に付いた蕎麦屋に入って、ビールと天蕎麦を注文。ビールはアサヒですかキリンですかと聞かれ、サッポロやサントリーは無いのだとビール業界の優劣を感じ、1150円と安価な天蕎麦は量も多く美味しかった。蕎麦も腰があって美味かった。

 一般席の2倍もする2000円の中央席入場券を購入し、センターライン延長線上より少しだけずれた席に座った。オンデマンドはこれで放映するのだとやや小ぶりのカメラを左上に見て、競技場内に目を移すと、もちろんそこはランニングのトラックに囲まれたフィールドであって、ラグビー専用でないことにもの寂しさを感じる。観客も多くはない。山下監督のスラックスは相変わらず踝あたりまでしかない。いつもそれが気になる。青山学院は丸坊主の選手が殆どで、仏教系の大学かと勘違いしそう。

 校歌を流す準備が整い、早稲田の選手たちも一列に並んで胸に手を置いている。なれどなかなか音楽が流れない。数分間そのまま待っていたら機械の故障でお待ちくださいととのアナウンス。されどまだ流れない。結局はこの日の両校校歌演奏は中止となった。何か幸先が良くない。

 14:00に正面席から見て左から右に青山学院のKick Offでスタート。ここからは経過を書かずに全体の結果と感想のみをメモする。前半は40(6T5G)-12(2T1G)。スピードある展開ですぐに26-0となったときは、青山学院のディフェンスはかなり弱いと思い、今日は1分1点もしくは100点超えもあるかもと思ったが、右に大きく振られて青山学院がトライ。さらに続けてトライされ、26-12となったときは、トライの取り合いかよと嫌な予感がした。
 終わってみれば94(14T12G)-24(4T2G)と大量得点だったが、フラストレーション満載の試合だった。最初のパスで大きく振られて綺麗にトライされ、相手スクラムやラックの時は近場に穴があいてそこを攻められている。そこを何度も攻められ、ゲインもされ、ピンチも重なった。ラック際のディフェンスの弱さはかなり大きな課題。トライの多さは早稲田を褒めるよりも青山学院のディフェンスの弱さを指摘すべきであろう。
 早稲田はキックを使わずにパス回しで攻めている。ハイパントなし、相手裏へのキックなし、それにターンオーバーもジャッカルもなし。タックルももっと力強さが欲しい、一段上の鋭さが欲しい。タックル後の寄せやめくりが少ない。何だろう、厳しさ、激しさが今ひとつ伝わって来ない。
 印象に残るのはFB古賀。ボールを持つと早いし、タックルされても簡単に倒れず必ずゲインする。梅津もボールを持つとよく走るが、古賀の方が突破力は上だろう。CTB中野はやはりいい。CTB黒木は目立たないがきっといいパフォーマンスをしているのだろう、こっちが気付かないだけで。SH斎藤はGKの精度が素晴らしい。タッチライン際でも入れている。青山学院のSHはチームの核になっていてキビキビしていい動きであった。
 2週間後には筑波戦。この試合で早稲田の今季のレベルがより明確に判ると思う。ディフェンスを修正しないと厳しい試合になるだろう。

 正面の反対側には早稲田の旗が振られ、座った席の後ろからは“宮里~リフト”の大きい声が何度も響き渡り、うるさい。時々ほんのりと女性の化粧の香りが流れてくる、大キライ。

 帰りは再び足利市駅まで歩く。初めて見る屋台カフェが出ていた。縁結びの織姫神社に行ってもこの年齢になれば結ぶものも結ばれるものもないし-切りたいものはある-、途中にある鑁阿寺(ばんなじ)の境内を通って帰る。帰宅は18:20頃。



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