2016年9月16日金曜日

新設オーディオ機器

 年齢を重ねると物欲よりも不要品の廃棄の方に意識が向いてくる。昔は購入した本は棄てることはもちろん古本屋に持って行くこともなく、書棚に積んでは部屋の装飾の一部となっていた。35年ほど前に神奈川県綾瀬市の借家に住んでいたとき、そこのトイレが比較的広かったのでそこにも小さな本棚を置いて本を並べていた。10数年前の引っ越しを期に本をまとめて廃棄することが増え、その後ミステリーなどは読了後に子どもたちにあげている。

 一方、CDやオーディオ装置(といっても大した物はないが)は増えるばかりになっている。アナログレコードがCDになり、ネットワーク・オーディオも隆盛を極め、そしてハイレゾが普通になった。アナログからCDに代わったときはそのコンパクトさと曲を選択するときの便利さにうれしくなったものである。カセットテープへの録音がデジタル変換録音になり、併せてPCおよびリッピング・ソフトなどは欠かせないものになり、ハイレゾ化した今はもう技術の進歩は止めて欲しい感じがなきにしもあらずである。DAC機能を有するオーディオ機器は4台になり、ヘッドホンアンプやアナログ用のフォノイコも揃え、オーディオ機器の背後の配線はゴチャゴチャになり、ラインセレクターやスピーカーセレクターもおいているものだから、結線がどのようになっているのかはもう機器の前面を見ても戸惑うことも生じ、結局は紙一枚にまとめたブロック結線図を見る羽目になってしまう。もう後期高齢者の区分にいるので、オーディオは現在保有のもので楽しめればいいと思っていたが、PC経由で音を出す煩わしさがあり、これが最後とばかりSONYのHDDプレイヤーHAP-Z1ESを購入してしまった。
 ポップス系の曲は全曲PCに保存してあり、それをすべてHAP-Z1ESに移した。そして、この際にと思い主にmp3のこのPC内の曲の整理を行った。曲のダブり修正、ファイル名の誤記訂正、区分フォルダーの再構成、TAG情報の統一などなど。面倒なのがTAGのIDバージョンの修正。このバージョンがHAP仕様に合致しないとキチンと整理された形での表示がなされなくなり、その表示違いの原因を探るのに便利だったのがTAG編集ソフトのSTEP。結局全作業をひとまず終えるまでには1週間は要したと思う。
 保存しているポップス系ファイル数は12,600強。1960年代から70年代中心の日本のポップス、海外のポップスの充実さは自画自賛しており、自称国内有数のコレクターである(自惚であることは自覚)。単に集めただけでなく、全曲をエクセルでデータ管理しており、洋楽については邦題も併記してある。但し、ヒット曲ではあっても好きではない歌手/グループに対しては積極的ではない-例えばElvis Presleyはあまり持っていない-。
 それでもまだ記憶から漏れている曲、忘れている曲がないかと思うのだが、それを見つけるのは至難の業であり、その曲との幸運な出会いを期待するしかない。頼るのはYouTube。
 HAP-Z1ESだが、これは優れもの。シンプルなデザインも気に入っている。CDからダイレクトにHDDに取り入れられるのは便利であり、また、徐々に物を減らす意味でも、これからはクラシックやケルティック、数少ないジャズのCDも順次取り入れていこう。なんか終活めいてくるのは致し方あるまい。

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