2024年8月23日金曜日

ふと思うこと

 高石友也さんが亡くなった(享年82歳)。「受験生ブルース」や「北の国へ」「主婦のブルース」が歌われていた時期は大学入学の年であり、あの頃に住んでいた高田馬場の4畳半の部屋や食事をした大衆食堂、諏訪神社を歩いていたときにアパートから聞こえてきたフォークソング、クリーニング屋さんのテレビ画面で歌っていた和田アキ子、点字図書館の前で偶然に会った従兄弟、その頃読んでいた本、等々が、切り取ったビデオ画面のように頭に浮かんでくる。
 18歳には色々な可能性が足下に広がっていたはずだが、その可能性を抽象的にしか考えられなかった自分がいた。

 松岡正剛さん(同80歳)、石川好さん(同77歳)も亡くなった。いつになるか分からないが、自分の人生の終わりも確実に近づいてくると実感する。部屋にある楽器やCD、読み終わっても取ってある本、積ん読状態になっている本、沢山の辞書等々の処分を考えねばならないだろう、捨ててしまう踏ん切りをつけねばならないだろうと考える。空っぽになる自分の部屋を空想する。

0 件のコメント: