2016年7月1日金曜日

雑感

 ある会の会報が送られてきた。会長の巻頭言を読んで、その情緒的・感情的な側面だけを基底におく「古き日本への憧憬と現代日本への嘆き」に呆れ、拙劣な文脈に腹立たしさも覚えた。日本の歴史をしっかりと学ぶ必要があるとの主張には共感すれども、歴史の中に何を学ぶのか、その視座の据え方が重要であろう。自らの情緒的観念の正当性を確認するために読書をするならば、それは誤った読書の方法である。読書の重要性を主張しながらも、失礼をかえりみずに言えば、もしかしたらこの人は読書の意味を理解していないのかもしれないとさえ想えた。

 参議院議員選挙に都知事選挙、何かしら滑稽とも感じてしまうことが多々ある。そもそも「良識の府」であったはずの(あらんとしたはずの)参議院議員選挙が衆議院議員選挙と同じシステムで行うことが妙ちくりんである。議員数に圧倒的な差異があるのに関わらず、連立政権と堂々と言っていることにも違和感を覚え、また、ある地方では地元の意見が反映されないからといって地方議員数の削減に怒っていることも筋違いではなかろうかと思う。国会議員はあくまでこの国の政治を担うのであって、地方のことは地方の県議会があるではないかと思うのだが間違っているかしら。

 明日から7月。今年の半分が経過した。2週間ほど前に息子に子供が誕生した。単純に可愛い。セブン-イレブンに行く途中で娘の長女を見かけ、行くかと声を掛けたら長男も顔を出して一緒に行った。並んで歩いている二人の後ろ姿は互いによく似ている。幾らでも買っていいというのに、彼・彼女は自己抑制を利かせている。