2018年4月23日月曜日

マンガ3冊

 <オカヤイヅミ 『ものするひと 1』(KADOKAWA、2018年)>:「たほいや」なる辞書ゲームを初めて知った。遊ぶには参加者の平均化されたあるレベル以上の知識が必要であるが、これって面白そう。「郊外の夜に光る 謎の言葉みたいな 文章が書きたい」という言葉に惹かれる。「大抵の場合 映画の登場人物には 「本当には」 BGMは聞こえていないから 聞いているのは観客だけ」という文章も素敵。このマンガのテーマは、「雑誌の新人賞を受賞後、アルバイトをしながら小説を書いている杉浦紺(30)。出版は不況でも、言葉で遊び、文学を愛する若き純文作家の日常をのぞいてみませんか?」(裏表紙)。

 <都留泰作 『ムシヌユン 6』(小学館、2018年)>:人に比べて小さな虫が巨大化し、宇宙から見ると小さな地球が引き延ばされて変形し、異星人が現れたヨナセ島だけが無傷になっている。なんだかよく解らないが読み続けたマンガもこれで完となった。6巻まとめて古本屋行き。

 <武田一義 『ペリリュー 4』(白泉社、2018年)>:思う、飢餓のなかで米軍に追いつめられた兵士たちは何と闘っていたのだろう。玉砕、英霊などと飾り立てられた言葉で包まれた、死んでいった兵士たちは何に対峙していたのだろうか。「英霊たちのおかげで今の日本がある」という言葉で括られるはずはない。

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