2019年9月12日木曜日

平戸・雲仙・長崎

 9月4日から7日までの3泊4日のパックツアー。長崎での天候が心配だったし、自宅から羽田までの電車内は少し寒さをも感じたので、自宅から持ってこなかったことを後悔しながら、空港のユニクロで撥水機能のあるジャケットを連れ合いと共に購入。しかし、結局は天候に恵まれ、旅行を終えて帰宅するまで一度も使うことはなかった。今回の旅行の中で最も高価な買い物となってしまった。

 初日の大宰府は6年前(2013年)11月以来であるが、そのときは大宰府自体には入ることをしなかったので、ある意味初めての大宰府といったところ。
 平戸は初めて。夕食はビュッフェ方式であるが、自分で焼く肉や美味しかった寿司を何度も食べ、また飲み放題としたアルコール類も結構飲んでしまい、かなりの過食となってしまった。それでも部屋に入ってからは事前に購入しておいた焼酎を追加で飲んで眠りに入った。

 2日目は生月島で海を眺め、平戸で寺院と協会が重なって見える坂を上り、ザビエル境界を仰ぎ見、佐世保に移動してから日本本土最西端の神崎鼻でまたも海を眺め、昼食。中国人が沢山いた九十九島を遊覧し、雲仙温泉へ移動。6年前は熊本から船で雲仙に渡ったが今回はバスで移動。温泉はいかにも温泉という楽しみがあったが夕食は美味しくなかった。昼食はまあ普通であったが、遊覧後に供された佐世保バーガーは美味しかった。

 3日目は諫早湾干拓堤防道路を経由して長崎に入った。右の車窓から開門反対の立て看板が見えた。反対を唱えて現状に満足している人たちもいれば、元の状態に戻せと訴える人たちもいる。頭で考えているのか、胃袋で考えているのか、賛否どちらにもそれぞれの正当性はあるのであろう。最高裁判決が13日に下される。何にせよ、国のやることに異を唱え覆すのには厖大なエネルギーを要する。多分開門は認められないであろう。
 長崎港には立ち寄ったことはあるが市内に入るのは初めてのこと。ごくごくつまらない眼鏡橋付近を歩き、中華街で各自昼食ということであったが、連日の過食で食べる気にならず、コーヒーだけで済ました。
 自由時間の時間潰しのために長崎市で最も大きなベルナード観光通りや浜町アーケードを歩く。デパート(長崎浜屋)では長崎県産品まつりを催しており、そこで試食品を頂戴したりして結構楽しめた。
 出島はつまらない。暑いので早々にバスの中に入ってしまった。平和公園にも行ったが、閑散としている。戦争の悲惨さを伝え平和を祈る設備や公園にはいつも心の中がざらつく。戦争は嫌だし、亡くなった人の悲しみも痛切に感じるしのであるが、施設を作ってそれで一つの区切りにしてしまう人間社会のやるせなさというか物足りなさ、大きな問題・課題の深部に入りきれない表層的な(表層的にしか表現できない)この社会の宿命のようなものを考えてしまう。
 この日は高台にあり、長崎の夜景を楽しめるホテルに宿泊。焼酎を飲みながら文庫本のミステリー小説を読んでから寝た。

 最終日は黒崎教会に立寄り(バスから降りなかった)、夕陽が丘そとめで時間を少々とって福岡空港に向かった。夕陽が丘そとめの眼下には遠藤周作文学館があり車が何台か駐車していた。『沈黙』は学生時代に読んだが、十分な咀嚼ができなかった思いがある。同じ時期に読んだ『わたしが・棄てた・女』も記憶に残っている-特に安旅館で女に嫌悪感を抱くシーンが-。
 今回のパックツアー、福岡からの添乗員さんが素晴らしい人だった、テキパキと動き、細かいところに気がつく人で、今までの中でトップ。我々もその心遣いに感謝することがあった。
 福岡空港ではラーメン店と明太子などの食品を並べる店がやたらと目についた。ここでも昼食はごく簡単に済ましてしまった。旅行したときにプレゼントとして購入するご当地ベアはついに目にしなかった。
 前日の長崎繁華街のデパートで試食したカレーライスの美味しさが忘れられず、全日空で羽田に到着後にカレー屋さんに入った。何度も立ち寄っている好きなカレー屋さんは日航側のターミナルにあり、そこまで歩くのは面倒になり、比較的近場の店に入ったが、そこそこおいしかった。
 自宅に着いたのは19時少しまえ。やはり自宅に入るとほっとして落ち着ける。読みかけの本を読んでこの日はお終い。

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