2019年9月27日金曜日

Rugby World Cup 2019

 日本各地でラグビー・ワールド・カップの試合が開催されている。興味ある試合はJ Sportsのオン・デマンドで観ている。各スタジアムには観客が観戦し、これは自分の予想を上回っている。三陸鉄道リアス線の車窓から眺めたことのある、端的に言って寂しい地にある釜石鵜住居復興スタジアムのウルグアイvsフィジー戦では多くの小中学生(と思われる)観客がいた。かつて存在した小中学校の跡地で開かれたワールドカップの好試合は歴史に残るであろう。前RWCで日本が南アフリカを破った試合がRWC史上最大の番狂わせと称されるのであるならば、今回のウルグアイの勝利もまた歴史上に残る大きな「番狂わせ」であろう。ウルグアイでは今後ラグビーが続く限り語り継がれる大快挙である。それに関連して、ウルグアイの名は世界中に膨らみ、同時に釜石のスタジアムの映像も何度も何度も流されるであろう。
 フィジアン・マジックの華麗なハンドリングでウルグアイを寄せつけないと思っていたが、ウルグアイの方が出足鋭く、言葉は悪いが単純で正直な真っ直ぐなラグビーを行っていたと感じ、一方フィジーは巨躯ではあるがメンバー間の連携も良くなく緻密さに欠けているような気がした。試合終了後のウルグアイの歓喜と対照的にフィジーの選手の虚脱したような姿が印象に残った。

 日本vsロシア戦での日本の戦いぶりには粗雑なプレイが目立ったが、キックのみの攻撃を仕掛けるロシアのディフェンスでは日本の展開ラグビーに抗し切れなかった。テレビ解説者が指摘していたが、あのキックのうまさに加えて左右に展開する攻撃をできるようになればロシアはかなり強くなるような気がする。松島のハットトリックは立派。次試合以降は相当マークされるであろう。途中から出た山中のロング・キックは魅力的。姫野の働きも目立った。
 次のアイルランド戦での内容で日本の真の実力が分かるであろう。少なくともベスト・エイトには進んで欲しいが、立ちはだかる国は(アイルランドは別格として)まずはサモアとスコットランド。優勝はアイルランドに期待-単にアイルランドが好きだから。ニュージーランドの次に好きなグリーンのユニフォームも、そして音楽もウィスキーも。

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