2020年5月14日木曜日

踵の痛み、音楽ミステリー

 二日前の早朝から左足踵がかなり痛い。歩き時も左足を引きずってしまう。腫れはないし、原因はさっぱり分からない。ぶつけたのかも知れないがその覚えがない。暫くすれば治るだろうと鎮痛薬服用と経皮鎮痛剤貼付を施しているが3日目の今日も症状はよくならない。近くのよく行っている整形外科医院に行ったが生憎と休診日だったことに気付いた。昼から酒を飲んでいたら少し痛みが軽くなったような気がする。酒は百薬の長なのか、否、単に酔いが痛みを緩和してくれるのか。病院に行くのは明日の痛みの程度次第。

 <深水黎一郎 『最高の盗難 音楽ミステリー集』(河出文庫、2020年/初刊2017年)>:「ストラディヴァリウスを上手に盗む方法」「ワグネリアン三部作」「レゾナンス」(純文学的短編)で、前者2つで描かれる4編はこの表題に沿うミステリーっぽい物語。悪く言えばクラシック音楽のマニアックな知識を大きく広げてそこに推理小説の味付けをしているだけ、というようなもので、よく言えばクラシック音楽を広い意味で-聴くだけでなく読むこと見ることなどを含んで-楽しみ、さらに好きなミステリーも加えてクラシック音楽愛好の世界をさらに拡げている。
 本書に書かれている音楽知識やエピソードには知悉していないが、読むことには抵抗はない。つまり、作曲家や土地、楽器、作品名は知っているし、聴いたこともあるが、それらを解説できるほどには詳しくはない。だからであろう、それらに関して細やかに記述されると少し面倒くさくなり倦み気味になる。
 ワーグナーに関しては、48年ほど前に購入したベーム/バイロイト祝祭管弦楽団の「ニーベルングの指輪」-16枚組LPセット(0239の番号が付されている)-に始まったが、そこからは未だに展開していない状態だし、その「指輪」にしてももう何十年も通しで聴き直していない。よってかつて友人が教えてくれた「ワーグナーの毒」に染まることもなく未熟なままでいる。

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