2015年9月9日水曜日

ヘッドホンを購入

 深夜に音楽を聴くときは必然的にスピーカーのボリュームは小さくなる。バックグラウンドで流す場合はいいのであるが、ちゃんと(?)聴こうとすると物足りなくなる。よってヘッドホンで聴くことも少なくないのだが、いま持っているヘッドホンには不満を感じていた。SONYのMDR-CD900STはモニター・ヘッドホンとして確固たる地位と評価を得ており、自分でもクリアな音は好きなのであるが長時間聴くのには緊張が強いられるようで疲れる。また、ヘッドホン内部が耳に当たるのが妙に気になってしまう。AKG K172 HDは嫌いではないのだが耳を完全に覆わない小さなパッドが好きになれず、また音の拡がりというのかもっといい音を聴きたくなっていた。あとSONYのノイズキャンセラーのものもあるのだが、これはもっぱら昼時に自室以外からの音が気になるときしか使わない。Pioneerから始まってBOSEなどを変遷してきて今に至っているのだが、要は今までよりは少しグレードの高いヘッドホンを欲しくなっていた。
 40数年前からずっとヘッドホンは密閉型しか経験していない。これは偏に周囲からの音を遮断するためだったが、そのせいもあってかヘッドホンはいずれにしても長時間聴くと疲れるという印象を持っている。それにあの薄っぺらい人工皮革膜のようなものは耐久性がない。イヤーパッドは交換品であると言っても意外と高価であるし、頭の上の部分もボロボロになることがある。それで今回はオープンタイプでパッドは人工皮革でないベロアにしようとした-前記のAKG K172 HDもベロアであることを購入要因の一つとしていた-。で、選んだのがSENNHEISERのHD 650。数日前に購入しまだ碌に音も出していないが、音場の拡がりがあって、とんがりがなく、とにかくいいというのが今の印象で、あと数ヶ月も聴けばよりよくなると思っている。装着時の側圧が少し気になるので注意しながらサポートプレート部を変形させた。もっとも保有しているヘッドホンの側圧はいずれも手を加えている(自分の頭のでかさ故なのかも)。深夜に好きな音楽を聴く頻度が増えそうである。

 ヘッドホン・ハンガーを自作。コストはゼロ。空っぽになったウィスキーの瓶を棚に横に置き(接着剤で棚板に固定)、瓶の口やボディの部分にヘッドホンをぶら下げた。掛ける部分のカーブに合わせて瓶を選ぶことができヘッドホンは自然な姿勢でおさまってくれる。実益(飲酒)と趣味(音楽)の美しい(?)融合・・・他人が見たら嗤ってしまう。