先週の土曜日(19日)は娘の長男の小学校運動会。毎年行われる行事に足を運ぶ度、年月の経つ早さを実感する。そして、娘の長男が最近大人びてきたことを感じるようになっている。
教師たちは黄色いTシャツを着ており、その背中には「○○魂」の文字がある(○○は地名であり小学校は○○小学校)。住んでいる街を歩いていると、ここ数年、背中に○○魂と大きくプリントされているTシャツを着た中高校生を頻繁に見かけるようになっている。以前より、自分はこの○○魂がよく判らない。違和感といってよい。何を意味し、何を表現し伝えようとしているのかが判らない。○○魂の○○で「他の地とは異なる」ことを強調していることは単純に判る。しかし、そこから先が判らない。「他の地とは異なる」ことをプラットホームとすれば、その上に乗っかっているものは精神論的、抽象的なものであり、故に多様な解釈があるようで、要はストンと入ってこないのだ。何故かと考えるに、○○魂というのはその集団の中にいる人々の行動の方向性・様式を示そうとしているのであるが、○○は地名(あるいは組織名)であり具体的な行動を示してはいないからである、と思っている。だから、例えば開拓者魂のような、行動に繋がる言葉がつくと違和感は覚えない。こんな風に思っているから自分で○○魂とかを口にすることはない。
先日一人でいるときのこと。キッチン・クローゼットのパネルを閉めるときに異常音がする。パネルが閉じられる数センチ前にガリガリと音がする。パネルが何かと干渉しているわけでもなく、ゆっくりと閉めれば異音はしない。床に寝転んで引出しレールのラッチを解除して引出しを取り外し、パネルの緩衝装置を取り外した。ここからは、オレは、かつては機械設計をしていたんだから直せるはずだ、修理できない筈がないとの己惚が出てきたことは否定しない。そして緩衝装置を分解。しかし、分解時のケース取り外しに全部品がばらけてしまった。回転式のオイルダンパー、歯車、ラック、スプリング2本、スライドカム、ケース2点、これらが全部品。不具合箇所はオイルダンパーに嵌合させている歯車がダンパー軸上ずれていたことと判明。部品の形状や機能から推定して全てを組み込み、結論からいうとすべて正常に動作するようになった。全作業時間は1.5時間弱。
帰宅した家人に、不具合と修理したことを口に出し、メーカーに依頼すれば部品代・出張費・技術料などで2万円くらいは要したはずだと自慢するも、軽くいなされた。