2018年12月13日木曜日

寒い、ミステリー1冊

 11日、連れ合いは昨日から明日12日まで友人2人と小旅行。独りでいる家は冷え込んでいるのに、自室の足元暖房のセラミックヒータが故障し、温度が上がらない。先月19日に購入したばかりで、販売店に行くも交換品がなく、購入費用返却を提案された。しようがないので購入費用を返してもらい、違うものを買おうと、品揃えが豊富で500円券も持っている家電量販店に出向いた。10%割引適用のポイントカードは家においたままなので、一旦自宅に戻り、出直した。故障がなければ2時間近くも余分な時間を費やせずに済んだのにと、愚痴の一つも零したくなる。午後は、貝と鯖の刺し身で日本酒3合ほどで時間を潰す。

 <若竹七海 『錆びた滑車』(文春文庫、2018年)>:著者の本は初めて読む。従って、本屋の店員兼女探偵である葉村晶シリーズということも知らなかった。ひねったストーリーと洒脱な文章。40過ぎの独身女性である主人公の容貌が作れなかった。それは主人公が自らのそれを語らず、周りの男も触れていないからであろう。あるいは単にこっちの想像力不足ということでもあるか。
 主人公の人との関わり方が幾層にも重ねられていて、徐々に明らかになる謎解きは面白いし、よく練られていると思う。
 鋭い感性と豊かな想像力があって、さらに筆力があるならば、本を読むよりもストーリーの構成やパズルの構想設計をやる方がずっと楽しいだろうなと思う。

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